AIに使われる側でなく使う側になろう:Google翻訳は使ってOK?

IT業界はここ10年で劇的に進化しました。10年前にスマホはまだ普及していなかったのに、今では普及率が60%を超えています。

そのくらい普及したスマホだからこそ、このブログでも多くの人の役に立つ情報を載せていこうと始めたのです。情報がいつでもどこでも手に入り、AIが活躍する時代になりました。

本題に入ると、今回はAIの例としてGoogle翻訳を取り上げ、その是非について、個人的な意見ですが、書いてみます。

雑誌会や発表原稿の作成時に、影でお世話になった人も多いはずです(;´∀`)

Contents

Google翻訳は是?非?

結論から言うと、私個人の意見ではありだと思います。

これだけだと誤解されそうですので、付け加えておくと、あくまでも自分の頭で考えることが前提です。表示されたものをコピペするのは愚の骨頂です。

コピペするだけなら、わざわざ人間がやる必要がありません。教育にすらなっていないですし。ただの時間つぶしでしかありません。

自分で考えて適切な範囲で使うからこそ、開発された意義があります

自分の頭で考えるとは言っても、どういうことかわからないという人も多いと思うので、ダメな例を出してお話していこうと思います。

Macbookを使いGoogleで検索する人

自分の頭で考えて使う

簡単な例で言うと、上で書いた「役に立つ情報を載せていこうと始めたのです」という文章を英訳してみます。

Google翻訳を見る前に私が英訳した文章がこちら。
I started writing useful information on this blog

そしてGoogle翻訳にカッコ内の文章をコピペして英訳してもらった結果がこちら。
I started to put useful information on it

ほとんど同じですが、両者で太字の部分が異なりました。文末の部分は、Google翻訳では”on it”となっています。私が英訳した方では省略していた「ブログに」の部分もきちんと書きました。

また、「載せる」もこの文章の場合は"put"より"write"のほうが適切でしょう。ブログに情報を載せる、という場合、文章がメインとなることが多いからです。

このように人間が書いた文章は、多かれ少なかれ省略がつきものです。

省略された部分を補っていく、ということが必要最低限のことです。雑誌会でそのまま写すようなことはご法度です。

頭を使わないと意思を伝えることもできない

枯れた葉っぱ

次の例は、実際に私が過去に在籍していた研究室の研究報告会であった話です。頭からっぽでGoogle翻訳を使っていると、こんなことがあります。

ある学生の発表のレジュメで次の文章が出てきました。
The solvent withered, and product not obtain.

and以降の文章が変なことは、ここでは無視してください(笑)。ここで見てもらいたいのは”withered”です。

wither:(of a plant) become dry and shriveled.

(Google翻訳中の単語の説明より引用)

ここまで見れば、話のつながりがわかる人もでてくるかもしれません。

wither”は日本語に訳すと「(植物が)枯れる」です。見出しの下の画像はこのことを示すために載せました(・∀・)。

その学生が伝えたかったことは

「(温度を上げすぎて)溶媒が枯れて(蒸発しきって)しまったので、生成物が得られなかった」

ということです。

witherの正確な意味を考えれば、この場合は違うということがわかるはずです。

もっと言うと、「溶媒が枯れる」というのはスラングで正しい日本語ではありません。この学生は、それすら考えずにGoogle翻訳を使ったのでしょう。

まとめ

Google翻訳自体はすばらしいもので、個人的には、英語の作文や和訳で時間を無駄にするくらいなら積極的に使っていいと思います。

ただし、頭を使いながらが前提条件です。

酒は飲んでも飲まれるな、というようにAIを使っても使われるな、です。(語感が悪いのはご愛嬌)

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