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大学教員の年間スケジュール
Abstract
  • 大学教員の1年間のスケジュールを紹介
  • 忙しい時期は1年間で3回
  • 時間の余裕があるのは夏前

大学教員は学校という場で働くので、毎年、同じようなスケジュールで仕事をすることが多いです。時期によって忙しいときもあれば、少し手が空くときもあります。

ただ、研究室に入ったばかりの学生には、教員の年間スケジュールはわからないと思います。そんな中で、忙しくてイライラしてる教員に話しかけてしまい、とばっちりを受けたという人もいるかもしれません。(僕はあります笑)

そこで、今回は大学教員の1年間のスケジュールを紹介します。忙しい時期、時間がある時期をそれぞれ紹介するので、忙しい時期に何か問題を起こさないように注意しましょう。

1年間のスケジュール

1年間のスケジュールを説明します。

多くの大学では4年生になったときに研究室に配属されるので、その前提で説明します。また、講義や学生実験など、大学ごとに差があるものについては除外しています。

4・5月:新人配属・実験指導・テーマ決め

4・5月は新4年生が配属されるので、その関係の仕事が建て込みます。

新4年生が配属されたら、まずは実験の仕方や研究室生活についての指導が必要です。修士1,2年生が実験の指導を担当する研究室が多いですが、それでも教員が全く見ないわけにもいかないので、どうしても時間がかかります。

さらに、新4年生が担当する研究テーマも決めないといけません。それを考えたり、必要があれば初期の実験をすることもあります。

こういった研究室に配属された新4年生に関する業務が多いので、比較的忙しい時期です。

8月:大学院入試(院試)

8月は大学院入試の時期です。

この時期の忙しさは、院試関連の仕事を担当するかどうかで変わってきます。ただ、担当する場合でも、少し時間が取られる程度です。

大学院入試は受験生の人数が少ないので、そこまで手間がかからないからです。大学・学部によりますが、受験生が多くても100人以下、少なければ数人というところもあります。

そのため、1〜3日程度で、大学院入試関連の業務は終わります。

9・10月:科研費申請

9・10月が一番忙しい時期と言ってもいいくらい、大学教員にとっては非常に大事な時期で、科研費の申請があります。

科研費とは、簡単に言うと、国からもらえる研究費のことです。

「翌年度の研究費をください」という申請書を書くのですが、簡単にもらえるものではありません。国のお金(税金)には限りがあるので、審査員に研究費を出してもいいと思われる申請書を書くことが大事です。

申請書の提出スケジュールは、以下のとおりです。

科研費申請のスケジュール

(厳密には財務省ではなく文部科学省の管轄です)

10月上旬〜中旬までに、各大学の担当者に申請書を提出します。担当者は大学内のすべての申請書をチェックして、抜け落ちているところがないか確認し、必要なら修正します。その後、11月上旬に日本学術振興会の科学研究費助成事業に提出します。

科研費の申請は、大学教員の一番の仕事といってもいいくらいなので、執筆する9・10月はとても忙しくなります。

11・12月:卒論・修論に向けた実験・学生の鼓舞

科研費の申請が終わったあとは、一段落する間もなく、学生の指導に移ります。

年が変わると、卒業論文(卒論)・修士論文(修論)の執筆・発表があるので、それに向けて、研究の結果が求められます。

つまり、研究があまり進んでいない学生の研究が進むように、鼓舞します。必要があれば、一緒に実験をすることもあります。

指導している学生の研究が進んでいれば時間がある時期ですが、指導学生全員の研究が進んでいることはほぼないので、忙しい時期になるでしょう。

1・2月:卒論・修論の執筆・発表

年が明けると、卒論・修論の時期となるので、卒論・修論や発表スライドの手直し、発表練習に時間がかかるようになります。

この時期も、指導している学生の研究の進み具合が大きく影響します。研究が進んでいたり、スライド作成のうまい学生を指導していれば、忙しくならないですが、逆だと時間がかかります。

卒論発表する女性

2月:大学入試業務

2月は国公立・私立どちらも大学入試の時期です。

大学院入試と比べて、受験生の人数が圧倒的に多いので、試験監督・採点に取られる時間は多くなります。さらに卒論・修論と重なるため、大学入試の前後の数日はピリピリすることが多くなります。

3月:卒業生の引き継ぎ・新4年生の迎い入れ準備

卒論・修論が終わって、学生にとっては楽な時期かもしれませんが、教員はそうも言っていられません。

卒業する学生が担当していた研究テーマの内容を細かく把握したり、実験に使用していた薬品や資料などを引き継ぎしておく必要があるからです。

きちんと引き継ぎをしておかないと、中身のわからない薬品の瓶の処分に困ったり、必要な資料を探すのに時間がかかったり、次年度の4年生にテーマを引き継げなかったりと、困ってしまいます。

そのため、卒業生がいなくなる前に、しっかりと引き継ぎが必要なのです。

忙しい時期

忙しい研究者

どの季節でも、大学教員はそれぞれやることが多いですが、特に忙しいのは次の3つの時期です。

①研究室に新人が配属される時期(多くは4・5月)
②科研費の申請書の執筆(9・10月)
③卒論・修論の執筆・発表(1・2月)

この3つの時期は、大学教員はイライラ・ピリピリしていることが多いので、取り扱い注意です^^

時間がある時期

大学教員が暇なのは6・7月です。

6・7月は特に大きな業務がない時期なので、大学教員はこの時期に自分の研究をすることが多いですね。

頼み事があるなら、この時期がベストです^^

まとめ

大学教員の1年間のスケジュールをまとめました。

学校という職場なので、毎年同じ時期に忙しかったり、暇になったりするのが大学教員です。

①研究室に新人が配属される時期(多くは4・5月)、②科研費の申請書の執筆(9・10月)、③卒論・修論の執筆・発表(1・2月)の3つの時期は忙しいです。逆に暇なのは6・7月です。

忙しくてピリピリすると書きましたが、実際にピリピリするかどうかは教員の人間性によりますから、参考程度にとどめておいてください。

ピリピリ・イライラというより、こういった業務があるんだ、ということを頭にいれておいてもらうと、研究がスムーズに進むと思います。

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