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蒸留装置図

液体の精製法としてよく使われる蒸留ですが、装置を組むのはなかなか面倒ですよね。特に小スケールのときにわざわざ組むのは億劫という人も多いかもしれません。(私も学生のときは億劫に感じていました)

そういったときに役に立つのが、下の写真の簡易蒸留装置です。(正式な名前がもしあったら教えてください)

このガラス器具を使えば小スケールの蒸留もかなりスムーズにできるようになります。ここからは簡易蒸留装置についてご紹介します。

簡易蒸留装置とは

写真を見てもらうのが早いです。(言葉で説明するには形が複雑すぎます)

簡易蒸留装置の冷却部
簡易蒸留装置の受け部

下の丸い部分(右写真の赤枠)に蒸留する液体を入れ、下を加熱します。上部(左写真の青枠)を氷などで冷やしておくと、蒸気が冷やされて真ん中の受けの部分(右写真の緑枠)に蒸留後の液体が溜まるというものです。

ちなみに上部はガラス管のように円柱状になっているので、常圧蒸留なら風船、減圧蒸留なら真空ポンプを接続します。

注意点は、蒸留前に液体を入れるとき、周りの壁(青枠内)に液体がつかないようにすることです。蒸気はそこで冷やされて、受けに垂れていくので、そこに蒸留前の液体がついてしまうと蒸留の意味がありません。

準備がものすごく簡単

簡易蒸留装置には以下のメリット・デメリットがあります。

メリット

  • 準備がものすごく簡単
  • 短時間で終わる(減圧蒸留でも準備を含めて10分)

デメリット

  • 温度調節が慣れないとうまくいかない
  • 精密な蒸留はできない
  • 回収率があまりよくない(溶媒を使って全量移すことができないため)

このようなメリット・デメリットがあるので、購入した液体試薬を蒸留するときに使うといいでしょう。

まとめ

蒸留精製の小技として、簡易蒸留装置について紹介しました。

私も今の研究室に異動してきて初めて知った方法なので、そこまでメジャーではないのかなと思いますが、意外と使える方法です。

ガラス器具を作成してくれる業者にお願いして、1個だけでも持っていると便利ですよ。

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