注目記事
図書館で本を持って歩いている女性

多くの学部生、修士生にとって、論文を読むことはできれば避けたいことだと思います。

雑誌会や発表など、どうしても論文の内容の把握が必要なときもあります。なんとか読んで、とりあえず理解したかな〜と思って、内容について先輩や教員と話しをすると、先輩たちは渡された論文をその場で見て、ディスカッションができ、驚く。という経験はあるのではないでしょうか。

同じ人間なのにどうしてそこまで差ができるのか・・・、と途方に暮れたことがあるかもしれません。

その先輩や教員が特別な才能をもっているわけではありません。彼/彼女らも学部生のときから論文を速く読めたはずはありません。論文を読み続けてきたことで、いろいろなテクニックを身につけて速く読めるようになってきたのです。

ここでは、ドクター・教員が論文を読むスピードがどうして速いのか解き明かしていきましょう。

①前提知識

1つ目の理由は、そもそも有機化学について、知識をたくさん持っているからです。

単純に有機化学と触れ合ってきた時間が違うため、知識量に差があることは、ある程度しょうがないことではあります。ウォーレンなど、良い教科書はたくさんあるので、学年相応の知識は持てるように勉強しましょう!

伊達に年をとっていない、ということです(๑• ̀д•́ )✧ドヤッ

②背景知識

これも1つ目と似ているのですが、研究に関する背景知識の量が違うことも挙げられます。

学部で習うような教科書に書かれている反応は、有機化学において基本的な内容ですが、それらの内容が研究されていたのは、今から100年以上前の内容です。一番新しい内容でも数十年前です。

一方、大学などで研究していると、教科書にはまだ載っていないような、20年以内の研究内容を講演会や雑誌会など、学ぶ機会がたくさんあります。

そういった知識をもっていることで、新しい研究内容も理解しやすくなります。

③論文の構造を知っている

創造性と論理を持っている脳

3つ目の理由は、論文の書き方、論理構造を知っているからです。

学部生のころは、論文が日本語で書かれていても理解できないような文章に感じるかもしれません。しかし、論文は決まったパターンで書かれています。そのパターンを知っているかどうかということも、理解の速さの違いとなってきます。

学部生だと全文を順番に読んでいきますが、ドクター以上になると、必要な部分、不必要な部分の区別が瞬時にできるようになり、必要な部分だけ読んで内容を把握できます。

④論文でよく使われる表現を知っている

最後の理由は、今までたくさんの論文を読んできたことで、論文に使われる表現をよく知っているためです。

論文では決まった表現が何回も使われます。単語、言い回しは大体決まっています。

さらに、論文は受動態(受け身)で書かれることが非常に多いです。英語は主語を明確にするので、論文では「私達が化合物を単離をした (We isolated the compound.)」とは書かず、「化合物が単離された (The compound was isolated.)」と書きます。

一般的な英語の文章だと、そこまで受動態は使われないので、そういった表現への慣れも、論文を速く読む上で重要なファクターです。

まとめ

論文を読むスピードの差は、これら4つの理由が大きいかと思います。学部生の頃は厳しいと思っていても、経験を積み重ねることで、誰でも速く読めるようになります。

これらのテクニックを身につけて、いつの日か後輩にドヤりましょう(・∀・)

スポンサーリンク
おすすめの記事