- 大学教員の平均給料を紹介
- 昇進していけば比較的若い年齢で年収1000万円以上稼げる
以前の記事で、大学助教の私の給料を公開しました。
その続きとして、他のポジション(教授、准教授、講師、助手)の給料の目安をこの記事で紹介していきます。
Contents
大学教員のポジション
給料について紹介する前に、大学教員のポジションについて確認しておきます。
昇進していく順番として(助手→)助教→講師→准教授→教授となります。
助手は、博士号を持っていないときにスタッフになった人のポジションです。例えば、ある研究室で助教の欠員が出たときに、その研究室の博士課程の学生がスタッフになると、助手となります。
肩書で「博士課程中退」となっているのは、このケースが多いです。
10年くらい前は、今の助教、准教授のことをそれぞれ助手、助教授と言っていましたが、今は呼び方が変わっています。注意してください。
講師・助手の給料
本題に戻って、はじめに講師と助手の給料を見ていきます。
どうして講師・助手と教授・准教授で別の段落にしたかというと、多くの大学で講師以下と准教授以上で、給与テーブルが別になっているからです。
私が聞いた21人が所属している大学の中で19大学が別の給与テーブルでした。そのため、まず、講師・助手から紹介します。
前回の記事で助教の年収の目安を紹介しました。
私立(関東):600~650万円
給与テーブルが同じである講師、助手も概ね同じ給料です。
私立(関東):助教+70~100万円
私立(関東):500~550万円
助手だと国公立と私立の差がほとんどなくなりますね。
講師の年収が具体的な金額でないのは、年齢に幅があって、数字で表せないからです。
計算したい方は、助教の初任給に(年齢-27)×10万円を足してみてください。ざっくりとはしていますが、助教の給料の目安にはなるはずです。
教授・准教授の給料
教授・准教授の給料
教授、准教授になると月給以外の収入もありますが、まずは月給から見ていきます。
私立(関東):1000~1500万円
私立(関東):900~1100万円
教授や准教授になれると1000万プレイヤーが現実的になってきます。
基本給も高いのですが、他にももらえる手当がたくさんあるため、年収があがる人はかなり上がります。
研究科長や学部長などの大学でのポストを受けるごとに手当が入ります。もっとも多くの教授は大学本部の仕事より研究を優先したいので、手当が入るといっても乗り気な人は少ないです。
ちなみに教授、准教授は卒業論文や修士論文の指導手当というものがあります。自分の研究室に学生を呼び込むほど手当も増えるわけです。(具体的な金額はわかりませんが)
教授・准教授の副業
上に書いたのは、あくまでも大学からもらえる給料のみです。
教授クラスになると大学以外の収入、いわゆる副業からの収入も増えてきます。
教授となると、招待されて講演すれば接待された上に講演料(3~10万円)も入ります。また、教科書などの本を書けば印税も入ります。
研究費で海外に出かけることもできます。(もちろん仕事しています)
もともとの給料も高いのに、さらに副収入も手に入る大学教授ですが、教授になるためには、長く大変な道のりがあります。すばらしい研究成果を出し、論文をたくさん書かなければなりません。
しかし、一度なってしまえば、問題を起こさない限り、クビにはならないので、生涯年収はかなり高くなります。
まとめ
前回の記事とあわせて、大学教員の給料を紹介しました。
大学教授というと社会的なステータスは高く、さらに日本に2~3%しかいない年収1000万円を超えることができる職業です。
興味のある方は目指してみてはいかがでしょうか?