【実験手技】ガラス管の曲げ方
Abstract
  • ガラス管をキレイに曲げる方法を紹介

前の記事でキャピラリーの作り方を書いたので、今回はガラス管を曲げる方法にフォーカスしようと思います。普通に曲げるだけではないの?と思うかもしれませんが、普通に炙って曲げるだけだとガラス管としては使えなくなってしまいます。

ガラス管を曲げる方法に需要がほとんどないのは承知していますが、自分の備忘録も兼ねて、書いておくことにしました。

Contents

ガラス管を曲げる手順

  1. ブンゼンバーナーを準備する
  2. ガラス管の片側にホースをつける
  3. ガラス管の曲げたい部分を炙る。キャピラリーのときほど柔らかくしない。柔らかくしすぎたら、炎から出して一度冷ます
  4. 炎から出して少し曲げる。体感で5-10˚
  5. 3,4を数回繰り返し20-30˚くらいに曲がったら、ガラス管につけたホースを口に加える(このとき、絶対に鼻呼吸!!口呼吸はしない!!)
  6. 3の後、ガラス管を炎から出して、息を少しずつ吹き込み、ガラス管の曲がった部分を広げる
  7. 3,4,5,6を繰り返す

よくある失敗

・手順6で、吹き込む息が強いと曲げた部分がガムのように膨らむ
→再起不可なので、新しく作り直す

・ガラス管は、ホースをつける反対側の口が開いているものを使う必要があります。キャピラリー作成後のように口が狭くなっているものもダメです。

注意

火を使うので、キャピラリー同様、火傷は注意ですが、ガラス管を曲げる場合はそれ以上に注意が必要です。

手順5でも書きましたが、ホースを咥えたときに口呼吸は絶対にしてはいけません。口呼吸をすると、口内、気管等の火傷の可能性があります。

手順ではガラス管を炙る前にホースを咥えるように書きましたが、ホースを口の周辺に固定したり、誰かに咥えさせてもらったりなど、必要に応じて対策してください。

まとめ

ガラス管を曲げる方法を解説しました。

自分の備忘録として書きましたが、火傷などのリスクが高く、技術的にも難しいものなので、自作するより専門の人に頼むほうがいいと思います。

必要な方がいた場合、参考になれば幸いです。

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